2013年5月8日水曜日

ニュースレター 2013年春 より


PacBioのメール通信に登録していると、四半期に一回以上、ニュースレターが届きます!
今日はそのお知らせ。

ニュースレターを購読していない方は今回だけ、こちらからどうぞ(http://www.pacb.com/newsletter/2013/spring/

その中でも、おそらく皆さんが注目するのがここ(矢印)でしょうか?
今後のPacのロードマップです。

今までプレゼンなどでは言ってきた内容ですが、このたび公になったということは、リリースに向けていよいよ準備ができてきた、ということです!

"Also in the works: we are developing a protective scaffold between the fluorescent dye and the nucleotide that minimizes photodamaging effects the dye may exert on the sequencing polymerase. Such photodamage can reduce read lengths, and our results in R&D from the new, photo-protected nucleotides are very promising. We believe this advance will allow average read lengths of 7,000 to 9,000 bases — roughly another doubling of the read lengths compared to our current XL chemistry."

レーザーによってヌクレオチドに結合している蛍光が光る度に、すぐ近くのポリメラーゼにエネルギーが渡り、ポリメラーゼ活性が劣化していくのが今までの問題でした。 そこでR&Dでは昨年から、蛍光分子とヌクレオチドの間に新たに分子を挟ませる研究をしていました。 傘のように、蛍光からポリメラーゼを守るのです。
そうすることで、平均リード長が7000~9000bpほどに伸びることが可能になる、というのです!

平均9000bp !?
すごい! これはすごい!
私も昨年の夏、この話を聞いた時には正直、半分、どうかなあ~って思っていました。
でも、昨年から今年にかけて、だんだん現実味をおびてくるにつれて、ワクワクの気持ちに代わりました。

サンプルプレップ時の調整や改良と合わせると、1セルあたりの出力が、今の100Mb(または200Mb)から、500Mb~1Gbになってくるというのです。



話は変わりますが、5月18日から3日間、アメリカのコロラド州デンバーにて、American Society of Microbiology があります。 PacBioも出展します。
私は行きませんので、PacBioの仲間に聞いて、色々情報をアップデートしようと思います。
確か全てのプレゼンが公開されるはずです。

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