2020年1月20日月曜日

業界話シリーズ:メーカーのひとはなんであんなに転職するの?

私もひとのこと言えませんが、バイオ業界のひとは転職が多い。何でこんなに頻繁に転職するの?っていうほど繰り返しているひとも多い。特にメーカーは多いですよね。
なんででしょう? 

ここから先は僕の想像ですが、
理由1:新しいことへの好奇心が強いひとが多い

バイオ業界はITなどと同様、最先端技術を扱っています。だから常に勉強していないと追い着いていけない。新しい情報を仕入れているうちに自然と、「これからはこれが流行るな」という感覚を持つようになる。(ま、大抵は外れるんですが)


理由2:会社を越えた横のつながりが広い

会社を越えた横のつながり、というのが重要です。同じ会社の中ではどうしても視野が限られてしまうので、同業他社と情報交換したい。そんな場が結構あるんです。学会やセミナーの懇親会とか、有志の飲み会とか、そのまた二次会とか。
そういうところで昭和的な飲み方をするひともいれば、本音しか言わないひともいる。みんなストレス抱えているんだなー、って。
ま、飲み方はこの際どうでもいいんですが、要はたとえ競合同士であっても意外と仲良いんです。狭い世界ですし、外資ならみんな思う、いつ買収されて「昨日の敵は今日の友」になるかわからない。

理由3:感覚がマヒしてる(良い意味で)

笑っちゃいますけど、周りに転職ばかりしている人がいると、自分もチャレンジしてみようかな、とだんだん思うようになるんです。転職って、人生にとって大きな決断だし、慎重にやらないといけないことです。それはわかっている上で、でも今チャレンジしないと一生その時は来ないかな、って思うようになる。
理由1のように好奇心が強く新しいことにチャレンジする傾向にある人が、理由2のように社外のひとたちとの情報交換を通じて、だんだんと転職できるかなーと思い始めて来た時に、何かの良いチャンス(条件)が現れる。

理由4:常にどこかポストが空いている

どの業界もそうでしょうが、ライフサイエンス業界も人不足です。そんなに贅沢を求めなければ自分に合ったポストは見つかると思います、今はね。将来はわからない。
そんな情報はさっき言った、会社を越えた横のつながりで得ることもある。

正直、競合に転職するってどうよ?

これはですね、特に外資なら良くあることなんです。もちろん職務上知り得た情報を漏らしたらいけません。その辺は各社ちゃんとしていると思います。ただ、営業マンならお客さんの情報、サポートなら製品の情報を細かく記憶しているでしょうからその辺は転職先で有利でしょうね。
ただ、これまでディスっていた競合製品を今度は褒めて、これまで良いと品物と宣伝してきた製品をディスることになるんですから、私には正直、、、無理です。そこ割り切れれば良いんでしょうが、ちょっとできない。


最後に、転職の理由は人それぞれでしょうが、私の周りの人は、今よりもっと上を目指すとか、もっと面白い事をしたいとか、別な方法で社会貢献したいとか、そういうポジディブな理由で転職しているひとが多いですね。後ろ向きな理由での転職はあまり聞かない。人生を楽しくしたいひとが多いのかも。

結局、バイオ業界で転職するひとが多い(ように見える)のは、

  • ちょっとキャラが強いひとが
  • この狭い業界で
  • 何回か転職するから、目立つ!

ということだったりして。ついでに他業種の転職状況も知りたいなあ



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