昨年、B10KプロジェクトにPacBioシークエンサー採用されたこと、について書きました。
このときは、「へー、鳥を読むプロジェクトかあー」って漠然としか感じていなかったんですね。
そもそもなぜ、鳥を読もうと思ったのか?
カスタマーイベントで偶然近くのテーブルにいたひとに話しかけたら、このひとは Avian phylogenomicsの研究者。
お酒が入っていると気軽に仲良くなれるので、「なんで鳥を読もうと思ったの?」と聞いてみた。
インコやオウム、九官鳥が人間の言葉を覚えて喋るのは知っていますよね?
でも喉の喋る器官はヒトとは似ていないそうです。
一方チンパンジーは、喉の器官がヒトとほぼ同じにできている。しかし吠えるだけで喋らない。
そこで彼らは、喋る機能の根源は、脳にあると考えている。
脳にある喋る機能・メカニズムが、ヒトとオウムは似ているのだろうと。
(彼らはPacBioはもちろん、Oxford Nanopore、BioNano、Dovetail Genomics、10XGenomics、NRGene、Phase Genomics、Arima Genomics、といろんな技術を試してどれとどれの組み合わせが一番アセンブリ結果が良かったか、をPacBioのセミナーで発表していました。この様子は後ほど)
で、歌うことに対応する重要な遺伝子を4つまでに絞り込んで、遺伝子全体の構造を明らかにした。
プロモーター領域にあるマイクロサテライトや、GCリッチな配列も、PacBioのSMRTシークエンスでちゃんと読めたとのこと。
ところでこの夜イベントで知り合った研究者の中には、理研の某有名先生と知り合いだという方がいて、私ももちろん何度か話したことあるかただったので、その話で盛り上がったんですが、そのかた既に結構酔ってらっしゃって・・・。
ろれつ回らない英語というのは逆にわかりやすいな、と思ったのも新しい発見でした
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