2019年4月9日火曜日

PacBioのおもひで その7

PacBio現場の会

「NGS現場の会」を文字って「PacBio現場の会」っていう名前のユーザーミーティングを何度か開催しました。冗談半分で「現場の会」っていうネーミングにしたのですが意外と受けましたね。できるだけユーザー間の距離を縮めたかったので、フレンドリーにやりました。今思えば、他の会社のユーザーミーティングってもっとちゃんとしているんですね。普通、集合写真撮らないよ、って初めて知った。

懇親会をするかどうか、というのは結構社内で揉めるテーマです。会場の隣に場所をとって軽食を用意すると、一人4000円としても50人規模で20万円。場所代入れたらもっとするかな。結構な出費です。
レストラン貸切の方が安い時もあるけど、場所が遠かったりするとあまり来ないでしょ。基本お客さんからお金取らないから人数が読めない。これもノウハウ必要ですね。

秋葉原のUDXは毎回会場として使いました。交通の便が良い!そして綺麗!
UDX–Nextのほうが若干広い

イベントを開催するっていうのは下準備がほんと必要で、Pac事業部のみんなで頑張りました。通常業務プラス、だから結構大変なんですよね。

それともうひとつ、開催する側には演者の先生に渡す謝礼金はいくらが相場なのか問題があります!
これみなさん、知りたくないですか? あの先生いくらもらったのかな?って。 

ここで金額を暴露するとあとあと炎上しそうなので具体的には言いませんが、いくつか重要なファクターがあります。
  1. 謝金NGのところがある:大学(国公立、私立)、国立研究所、企業、によって決まりは様々です。「うちは規則があり、謝礼金は頂くことはできません。でも発表は喜んでご協力致します。」と格好良く謝礼金を断ってくれる先生もいます。神に見える瞬間です
  2. 謝金NGでも交通費ならOKのところもある:謝金はいりませんと言われても「そうですか。ありがとうございます」と簡単に引き下がるのはビジネスパーソンとして宜しくありません。「では交通費だけでも」と食い込みましょう。これが一応の礼儀です。中にはそれもNGの人がいますが、「交通費ということでしたら・・・」というひともいます。そういう場合は領収書をもらい後で実費清算します
  3. 謝金には税金がかかる:受け取る先生側には確か10%くらいの税金がかかるので、少なくなるのを嫌がる先生のために支払う金額を税金分ちょっと多めにすることがあります。端数を嫌がる文化・慣習のようなものです。こうすると貰う側としては嬉しいと思いますよ
  4. 謝金を払うには相手のマイナンバーが必要:税金がかかるということは、マイナンバーが必要ということです。何万円以上からという条件はあったはずです。3万円だったかな? でもこんな超個人情報を受け取るのはやっぱり気が引けます。社内の経理の人にやってもらいましょう。謝礼金の受け渡しは銀行振込です。なので先生の銀行口座も教えてもらわないといけません。
  5. 遠方の先生を呼ぶ時は新幹線代(飛行機代)も出すこともある:これは厳密にいうと謝礼金とは違います。交通費ですので実費清算可能です。シーズンにもよりますが飛行機は結構高い時もありますよね。新幹線なら普通席で往復3−4万円くらいかな。他に予定を合わせるから片道だけで良い、って言ってくれた先生もいました。こういう時も神に見えます
  6. 宿泊代も出すこともある:これも本当は謝礼金とは違います。我々のためにわざわざ都内まで出てきてくれた先生に、さすがに自腹で泊まって貰うのも失礼なので、1泊分、ダイワロイネットくらいのレベルのホテルを用意することもあります。先生にとって別に支払われるのが面倒な場合、謝金に宿泊代を含めてまとめて払う場合も多いです。その場合、謝金(宿泊代込み)みたいに書きます。前出の交通費も、謝金含めて一度に支払うことも、ままあります。これは大学の事務がOKならできるでしょう。
  7. ランクをつけた方が良い:嫌らしく聞こえるかもしれませんが、もらう側の先生が教授なのか助教なのかで金額に差をつけないといけません。いわゆる忖度です。あとポスドクや学生さんに演者を頼む場合には、経験上、謝礼無しの前提で話したほうが良いと思います。そういう場合は、交通費+宿泊を負担してあげます
  8. ちょっとでもあげたほうが良いかなぁ:個人的には、謝礼金ってありがとうの感謝の気持ちの表明なので金額は関係ない、と思います。会社的には今後も付き合いのある先生なので感謝の気持ちでお金をお渡しするのだと思います。とは言っても、バブリーな会社は今時そう無いので、金額はあまり期待しないでくださいね。
とまあ、なんだかPacBioと関係無いことを長々と書いてしまいましたね。外資系の会社は謝礼金を出さない習慣もあります。その代わり、交通費とホテル代は出すことが多いです。これは謝礼金ではありません。会社によって様々ですが、日本に代理店がある場合は、代理店が謝礼金を出すことが多いです。ここは現場の代理店の判断にお任せするということです。

では、海外の演者を招待した場合はどうでしょう? 多分、飲食で既にもてなしていると思うので謝礼金はいらないと思います。ホテル代と飛行機代でOKでしょう。

間違えないように言っておくと
謝礼金は賄賂ではありません
ですので皆さん、もらって良いです
金額も今の時代、そんなにいきません。交通費、宿泊費などを差し引いて純粋に残る金額としたら、そうですね、ちょっと良いところに4人で飲みに行って十分楽しめるくらいでしょうかね。「良いところ」の定義ですか? うーん、魚金かな(笑)

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